認定看護師になる

認定看護師の資格も、専門看護師と同様に日 本看護協会の定めた認定資格の一つです。この 制度は、1996年からスタートしています。

認定看護師とは、「特定の専門看護分野におい て熟練した看護技術と知識がある」と認められた 看護師のことです。

2005年5月現在、日本看護協 会が特定している認定看護分野は、①救急看護、 ②重症集中ケア、③WOC(創傷・オストミー・失禁) 看護、④ホスピスケア、⑤がん性疾痛看護、⑥が ん化学療法看護、⑦感染管理、⑧糖尿病看護、 ⑨不妊看護、⑩訪問看護、⑪新生児集中ケア、 ⑫透析看護、⑬手術看護、⑭乳がん看護、⑮ 摂食・嚥下障害看護、⑯小児救急看護、⑰認知 症高齢者看護の17分野です。

保健師、助産師、看護師の資格があり実務経験5年以上が受験条件

認定看護師は、保健師、助産師、看護師のい ずれかの資格があり、実務経験が通算5年以上 (そのうち通算3年は認定看護分野の経験)あれ ば、受験することができますので、専門看護師に 比べると取得しやすい資格です。

近年、 医療界では看護の専門性が強く求められるように なったこともあり、卒後10~15年目の30代看護師を 中心に認定看護師を取得する動きが広がってい ます。2005年5月現在、9分野合計で1239人の認 定看護師が誕生しています。

ただし、認定看護師になるためには日本看護協 会が定める認定看護師教育課程(6か月以上)を 修了しなければなりません。認定看護師教育課 程では、共通科目90時間以上、学内演習および 臨地実習200時間以上、総時問600時間以上、原 則として連続した昼間の教育であることが定めら れています。

つまり、働きながら研修を受けることができない ので、勤務先の病院をいったん休職あるいは退 職することになります。最近は、病院側も認定看護 師の取得を積極的にすすめる傾向にあり、休職 扱いにするところが多いようです。

そのため取得後の職場復帰は、ほぼ保証され るようになりましたが、休職中は無給になるうえに、 認定看護師教育課程を受講するには100万円近 い費用が必要なので、経済的負担も覚悟しなけ ればならないのが実情です。

日本看護協会では1996年10月から看護教育・ 研修センター内に認定看護師教育課程を設置し 養成を続けています。なお、2004年4月からは、こ の教育課程が「看護研修学校認定看護師教育専 門課程」となり、認定分野ごとの学科が新設され ました。

このような「専修学校」となったことで、各 種の奨学金制度を利用できるようになりました。さ らに近年は、さまざまな大学や都道府県看護協会 でも認定看護師教育課程が次々に開講されてい ます。

ひとつの病棟に所属せず指導・相談に専念する認定看護師も

認定看護師に求められている役割は次の通り。

①実践・・・個人、家族および集団に対して熟練し た看護技術を用いて水準の高い看護を実践する こと。

②指導・・・看護実践を通して看護者に対し、指導 を行うこと。

③相談・・・看護者に対してコンサルテーション(相談) を行うこと。

つまり、専門看護師と同様、まず患者さんや家 族あるいは集団に対して、質の高いケアを実践す ることがもっとも求められています。

そのうえで日常の実践を通して、認定看護師が 持つ高い技術と知識を、より多くのスタッフナース に伝えたり、必要なケアがスムーズに行われるた めに相談に乗ったりすることが期待されているの です。

積極的に取得をすすめる病院では、認定 看護師の資格をもつナースは、一つの病棟に配属 せずにフリーな立場にしたうえで、院内全体の看 護の指導や相談の業務に専念させるところも出て きています。

一方、認定看護師の資格は、高い水準を保つ ために5年ごとの更新制になっています。そのため 更新にあたっては次の条件を満たすことが必要に なります。

①看護実践時問が2000時間以上に達しているこ と。

②制度委員会で認められた研修会・学会への参 加や発表、あるいは雑誌などへの発表など自己 研鐙の実績が50点以上に達していること。

看護のお仕事

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